最近、ニュースなどで耳にする事もあるのではないでしょうか?
ワーケーションとは、「ワーク」(労働)と「バケーション」(休暇)を組み合わせた造語で、
観光地やリゾート地でテレワーク(リモートワーク)を活用しながら、
働きながら休暇をとる過ごし方の事です。

 

欧米では、以前からフリーランスの方を中心に活用されてきました。
日本でも新型コロナウィルスの影響により、人々の働き方が変わり、
在宅勤務やテレワークなどを取り入れる企業が増え、注目度が高まっています。

 

8月に行われたJTB総合研究所と日本国際観光学会ワーケーション研究会が
共催開催したワーケーションシンポジウムでは、
企業や自治体の約8割が
「ワーケーションの導入・実地経験」について「ない」と回答しています。
しかし、「是非利用してみたい」が約6割、
「どちらかといえば利用したい」を含めると7割以上になり、
未経験の方が多いのですが、利用してみたいという方が多い事がわかりました。

 

ワーケーションは、大きく分けると個人型と出張型があり、
個人型はテレワークに近い働き方を行う、もしくは休暇の中で仕事を行う場合があり、
出張型は研修や会議を行う場合になります。

 

働く側からすると、休暇と仕事の境界線があいまいで、
どこから休暇でどこから仕事なのかわからない、
企業側からすると、メリットが見えにくいという声があり、
また、就業条件の見直し(どこまでが休暇でどこまでが仕事か?)、
環境整備(フリーアドレスの導入や携帯電話の支給など)が必要になり、
導入には時間がかかりそうです。

 

ワーケーションの有効性として、
今働いている方だけではなく、優秀な人材を確保や定着に向けて
福利厚生の一つとしてとらえている企業があります。

 

受入地域としては、宿泊・飲食・観光施設の利用、wi-fiなどの環境設備の改善などで、
地域の活性化に繋がるして、自治体が積極的推進している地域があります。

 

また、ワーケーションプランの販売を始めている旅行会社も出てきています。

今は、導入企業、経験者が多くはないですが、
企業や従業員、受入地域の活性化などを考えると、
まだまだ進んでいく可能性があるのではないでしょうか。